私が座長を務める自宅療養救命プロジェクトチーム(自宅療養救命PT)が、これまでの準備期間を経て、いよいよ今週大きく動き出しました。
自宅療養救命PT、日本在宅ケアアライアンス、そして、私が事務局長をつとめる在宅医療推進議員連盟と合同で、「緊急行動宣言」記者会見を行いました。
日本在宅ケアアライアンスは、がんの末期の方などのお看取りを自宅で行う為に、24時間365日対応しておられる在宅医・往診医や訪問看護ステーション、介護、リハビリなど在宅医療を支える多職種の集まりです。
ちなみに、僕も元々、そういう在宅医だったりします。
緊急事態延長が決まった2月2日のコロナ感染症分科会で、政府に対して専門家から自宅療養体制の整備の提案がなされました。
これは当然の提案と思います。コロナ自宅療養中に亡くなられる方がいらっしゃるのですから。心からお悔やみを申し上げます。
こういう提案がなされることを見越して、自宅療養救命PTが既に発足し、新型コロナ患者さんの巡回診療などをどのように行っていけば良いか検討してきました。
また、モデルが構築できなければ絵に描いた餅で終わるので、モデル作りも新宿区などで進めてきました。
これが全国に展開できるように加速させていきたいと思います。
しかし、実は、このプロジェクトは、非常に大きな可能性を秘めています。
新型コロナの多数は、軽症無症状であることはこれまでも申し上げた通りですが、この方たちを自宅やホテル療養で安心してもらえるようになることは、新型コロナの医療に対する負荷を著しく軽減させることになります。
第3波を乗り切った後も、社会活動をある程度回せば、自然と感染は拡大していきます。
勿論、検査の拡充、医療体制の拡充、水際対策は不断に行い、ある程度、感染者が増えてきても耐えられる状況を創らねばなりません。
その中で自宅療養やホテル療養も安心できるものにならねばなりません。宅食や外出自粛システムなどの構築も重要ですが、やはり医療の安心は非常に重要です。それをこのプロジェクトで進めていければと思います。
実は、現在も政府は、自宅療養、療養施設、入院とそれぞれ必要性に応じて分けるべきと言い、実際に医療体制や療養場所の選定に当たっている保健所にもしっかり伝えています。
2類指定感染症であっても新型コロナに関しては、全員入院というルールは、既にありません。しかし、それでも入院させてしまうのは、残念ながら保健所の保健と医療が一体となって対応できていなかったり、保健所にとって2類=入院のイメージが強すぎるのかもしれません。
それ故、私は指定感染症2類変更についても、ずっと申し上げています。
自宅療養やホテル療養が更に更に安心できるものとなり、ワクチンで発症予防・重症化予防が進めば、私たちの社会はコロナに対して非常に強い社会となります。そんな社会を目指して頑張ります。
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