豊橋新城スマートインターチェンジの開設は、様々なメリットが期待でき、地域にとって待望のインターチェンジでありました。
今回はスマートインターチェンジの基礎から、豊橋新城スマートインターチェンジ開設のメリットまで解説いたします!
スマートインターチェンジとは
スマートインターチェンジ(スマートIC)とは、高速道路の本線やサービスエリア、パーキングエリア、バスストップから乗り降りができるように設置されるインターチェンジであり、料金の支払い方法がETCに限定されているのが特徴です。
通行可能車両がETCを搭載した車両に限定されているため、簡易な料金所の設置で済み、料金徴収員が不要なため、従来のインターチェンジに比べて低コストで導入できるなどのメリットがあります。
豊橋新城スマートインターチェンジはどこに開設される?
参照:新城市
豊橋新城スマートインターチェンジは、本線直結型のインターチェンジで、上り線は新城市道一鍬田大原線、下り線は豊橋市道石巻萩平町140号線をつなぎます。
出入口は下り線が豊橋市側(石巻萩平町)、上り線は新城市側(富岡)となっています。
ETCを搭載した全車種に適用し、24時間の運用を予定しています。
2024年5月に着工され、2026年に開設される予定です。
豊橋新城スマートインターチェンジ開設のメリットは?
① 産業活動の支援
スマートインターチェンジの設置によって、工業団地へのアクセス性が向上し、新たな雇用の創出、産業振興に寄与します。
これまで、当該地域は、工業団地から高速道路ICへのアクセスに時間を要していました。
そのため、高速道路へのアクセス性が良い豊川市や新城市などと比べても事業所数の減少率が大きく、就業者数を含む人口が減少し、地域の生産力が低下していることが問題視されています。
②地域活性化・観光振興
スマートインターチェンジの設置によって、観光地へのアクセス性が向上し、観光客の増加、地場産業を活用した地域活性化に寄与します。
史跡馬越長火塚古墳群や桜淵公園をはじめとする観光資源が多数存在するが、豊川ICからのアクセスが悪く、観光地への回避が少ない傾向にありました。
スマートインターチェンジの設置によって、観光地へのアクセス性が向上し、当該地域周辺の周遊観光の実現が期待されます。
今後の観光客の増加や地場産業を活用した地域活性化が見込まれます。
③救急医療
スマートインターチェンジの設置によって、医療機関への搬送時間が短縮し、救命率の向上に寄与します。
新城市八名地区では、全体の4割を市外の第2・3次救急医療施設へ搬送しています。
しかし、緊急時あるいは重篤患者を聖隷三方原病院へ搬送する経路である国道301号には、道路線形不良区間が点在しており、搬送時には患者にかかる負荷が大きいことが問題となっていました。
国道301号の周辺は山地であり、道路改良はコストがかかってしまいます。
搬送時間を短縮するとともに、走行のしやすさを確保し、搬送時の患者の負担を軽減するためには、スマートインターチェンジを設置し、道路線形の広い高速道路を搬送経路とする必要があります。
④防災機能の強化
新たなアクセス道路を確保でき、確実な支援に寄与します。
災害時に広域支援ルートである国道1号及び豊川インターチェンジからのアクセス道路である国道151号が浸水し、通行できない恐れがあるため、救援・救護活動、緊急物資の輸送などにおいて災害時も浸水する可能性がない広域支援ルートを確保するためには、スマートインターチェンジの設置を必要とし、新たな支援ルートを確保する必要があります。
豊橋新城スマートインターチェンジ周辺の地域活性化に期待!
豊橋新城スマートインターチェンジ周辺では、振興策として工業や商業、農業、観光の各分野で8つの事業案がまとめられました。
候補地として、IC上り線出入り口近隣には、大型商業施設、スーパー銭湯、農産物直売所、空き家を活用した古民家レストランなどを整備する予定です。また、大原調整池周辺の「五葉の森」で自然を生かしたレジャー空間づくりと、八名地区の農産加工品を生かしたメニューづくりを検討しています。
おわりに
2026年度にいよいよ豊橋新城スマートインターチェンジが開設することが大変嬉しく、私も心待ちにしています。
インターチェンジができることにより、新城八名地域とその近隣に立地する企業の利便性の向上、物流の効率化による経済の活性化や、近隣市へ救急搬送する場合の時間短縮等による救命率の向上など、災害時や救急医療の面でも大きな効果が期待されます。
地元にお住いの皆さまの利便性向上のため、今後もより一層、地元・愛知のインフラ整備に力を入れてまいります!