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「こども政策DX」デジタル活用で子育て現場を先回り支援
2023-09-28

「こども政策DX」デジタル活用で子育て現場を先回り支援

皆さんは「こども政策DX」というキーワードをご存知でしょうか?

「DX」は、「デジタルトランスフォーメーション」、つまりデジタル技術で「社会や生活の形を変える」ことを指しますね。

今、そのDXがこども政策の分野でも求められ、既に動き出しています。

ここでは、「こども政策」の意味や関連するキーワードや概念、行政の「プッシュ型支援」の重要性、現状の課題や具体的なDXのイメージ例、「こども政策DXチーム」の動きなどについて、国会議員の立場から、簡単に・わかりやすく解説していきます!

↓こちらの動画でもわかりやすく解説しています
YouTube:【解説】主役はこども! DX化で実現する『こどもまんなか社会』とは?

 

「こども政策DX」とは?

こども政策DXとは、「妊娠時から産後の育児までの伴走型支援と、子育て世帯とのつながりを強化するための経済的支援を、デジタルベースでシームレスに実施すること」です。

より簡単に言うと、保育や育児家庭など、こども政策に関わるあらゆる領域でデジタルを活用し、昔のアナログで非効率的な業務を減らすことで、こどもたちと向きあうための本質的な時間を増やすという考え方です。
赤ちゃんを抱きながらパソコンを操作する女性の画像
 

「プッシュ型支援」の重要性 要請なくとも先回りサポート

また、保育・教育の現場や、家庭でのこどもの健康状態、親子の関係性など、あらゆる情報をデータベース化して、当事者だけではなく、自治体や、NPO・NGOなども含めてデータを共有することで、困っているこどもや親が声をあげずとも先回りして手を差し伸べられる社会を作る構想も、「こども政策DX」というキーワードからイメージできます。

このような支援の形を「プッシュ型支援」といいます。

こどもを持つ親御さんをサポートするサービスを行う保育園やNPO・NGOの方々たちは、日々、不適切保育、児童虐待、こどもの貧困、不登校児童といった社会問題に直面し、「この情報を予め知っていれば、このこどもたちを救えたのに」という場面を何度も経験なさっているそうです。

そのような問題を未然に防ぐため、セクターを越えてデータを利活用できる体制をつくり、プッシュ型の支援ができるようになることは、子育てしやすい社会づくりにとって重要なことなのです。

「従来のプル型からプッシュ型サービスへの転換」の図説
【参照:プッシュ型の伴走型支援サービス化の. 取り組み事例・社会実装のステップ|内閣官房】
 

「こども政策DX」における具体的なDXの例、イメージとは?

ところで、「DX」と一言でいわれても、なかかなイメージしづらいですよね。

こども政策DXに絞って具体例を考えてみると、次のようなケースがあります。

まずは、保育園や幼稚園などで利用されている、「こどもの健康状態を記録するノート」をイメージしてもらえればと思います。

このノートについて、まだ紙のものが多いという事実があり、結果、

・保育士さんや幼稚園の先生が手で記入するのに時間を取られてしまい、業務が滞ってしまう
・こどもを個別のノートで管理してしまうと、管理側がこどもたちの様子を一元的に把握することが難しい

という現状があるのです。

他には、母子手帳も紙のものが多いですね。

仮にデータ化していたとしても、ローカルサーバーで管理されている場合が多く、十分に活用できないという問題もあります。

また、行政とのやりとりについてもまだ古い部分があります。

例えば、こどもが生まれて、いろいろと補助金の申請や書類手続きをする必要がある場合。

わざわざ役所に行って煩雑な書類を書かなければならないのは、生まれたての赤ちゃんと一緒に行動する親御さんにとって大きな負担です。

些細なことに思えるかもしれませんが、私たちにとって身近なあらゆる業務や活動が、親子にとっては負担となる場合があり、結果子育てが難しい社会になっているのです。

そのような現状への問題提起が「こども政策DX」というキーワードには込められています。

あらゆる業界でDXが叫ばれていますが、一番身近な家庭や子育て現場でのDXに関しては、まだまだ課題が多いということですね。
「プッシュ型サービスへの転換に向けた3ステップ」の図説
【参照:プッシュ型の伴走型支援サービス化の. 取り組み事例・社会実装のステップ|内閣官房】
 

こどもまんなか社会の実現に向けた「こども政策DXチーム」の動き

2023年の4月1日にこども家庭庁が発足されて、大変話題になったのをご存知でしょうか。

「こども政策DX」を議題として扱う内閣府主導の「こども政策DXチーム」は、こども家庭庁の発足に先立って12月から始まっていました

それだけ、社会的な要請が強くあったということです。

2022年度の補正予算事業として既にスタートしていて、今年、2023年秋頃に策定される「こども大綱」にも盛り込まれる予定です。

こどもまんなか社会の実現のため「こども政策DX」を引き続き推進していきます!

「こどもまんなか」のイメージ画像
【参照:こどもまんなかアクション|こども家庭庁】
 

関連リンク

YouTube:【解説】主役はこども! DX化で実現する『こどもまんなか社会』とは?

#子育て支援 に対する今枝の取組をビジュアル解説
こども政策DX推進チーム|こども家庭庁
プッシュ型の伴走型支援サービス化の. 取り組み事例・社会実装のステップ|内閣官房

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