本日、菅義偉新総理が誕生し、菅内閣が発足しました。
今回の内閣も様々なご指摘がありますが、私は、これまでの流れの継承よりも、ずっと目が行くのが新型コロナ対策への本気度です。
まず、冬の発熱性疾患が増えることを見越して、新型コロナ対策で最も重要な「命を守る為の医療」体制をつくる厚生労働大臣には、自民党の厚生労働分野のエースの田村憲久大臣を起用されました。
党本部の新型コロナ対策本部長として、新型コロナ対策に課題があれば徹底して修正してきた人です。僕も、コロナ対策のみならず、医療のIT化・ヘルステック・在宅医療などの医療関係のそれぞれ議員連盟でも、田村会長・今枝事務局長という形で、間近でお仕えしてきましたが、圧倒的な知識量と課題を見抜く力、説得力を持った人です。
派閥は関係なくエースを起用するのは、新型コロナ対策への本気度を示していると思います。
そして、行政改革に河野太郎大臣。省庁縦割りの打破を菅総理は、非常に力を入れていますが、新型コロナ対策でも、縦割りの問題が数多くあります。「目詰まり」などもその代表例ですが、ここに行政改革が最も強い河野大臣を持ってきたのも、パフォーマンスでなく、本気で仕事をしにきたなと感じています。
また、デジタル担当に、平井卓也大臣。デジタルに自民党で最も強いのは平井大臣です。ベンチャー企業や創業・第二創業や新産業・新しい商品・サービス開発を推進するスタートアップ議員連盟で会長をされています。僕も事務局長として、間近でお仕えしていますが、僕はモノづくりやリアルのテクノロジーから新産業を生む点では、自分が担当という想いでいますが、純粋なITは平井大臣の足元にも及びませんし、名だたるIT企業の社長さんたちも尊敬しているのが平井大臣です。新型コロナ対策で、保健所がパンクしたのも、PCR検査の増え方が遅かったのも、デジタル化していないことが非常に大きく、そこに、自民党デジタルのエースを持ってきたことも本気さを示しています。
さらに、入国管理などを担当する法務大臣には上川陽子大臣。法務大臣としての実績は勿論ですが、実は、党の新型コロナ対策でも一つのプロジェクトチームの座長をされておられました。しかも、コンティンジェンシープランという、とても難しいところを担当しておられました。入国管理での対応を誤ると、新型コロナの国内対策がうまくいっても、全て水泡に帰します。法務大臣は重要です。
ちなみに、ここまでは全員再入閣や担当替えです。
派閥の論理から言うと、再入閣や担当替えでなく、新規の大臣を数多く入れたがるものと思いますが、本当に仕事ができる方々を重視した体制と思います。新入閣は5名。しかも、50代と比較的若手の井上信治大臣や野上浩太郎大臣を入れています。お二人とも、派手なパフォーマンスはされませんが、本当に仕事が出来る方です。
色々とご批判もあるかもしれませんが、重要なところで徹底的に仕事が最高にできる方々を集めた「新型コロナ対策仕事人内閣」だと感じます。
勿論、超大規模な経済対策を実現した経済閣僚は皆さん残っておられますので、更に、状況に合わせて追加経済対策も期待できますし、官房長官には厚労大臣として新型コロナ対策の最前線にいた加藤勝信長官となっています。