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【日本社会の未来を変える】『ディープテック』を解説
2024-01-22

【日本社会の未来を変える】『ディープテック』を解説

高い社会問題解決力を秘めていることから近年注目を浴びている先進技術、「ディープテック」

今回は、この「ディープテック」について、国会議員・今枝宗一郎が簡単に、わかりやすく解説します。

ディープテックが社会実装されることによって、地球規模での問題解決や経済成長が実現できると期待されています。

この記事を読むことで、ディープテックの具体的な特徴や現状と課題を理解することができます。
ぜひ一緒に学んでいきましょう!

↓こちらの動画でもわかりやすく解説しています

ディープテックとは?

ディープテックとは、「特定の自然科学分野での研究を通じて得られた科学的な発見に基づく技術であり、
その事業化や社会実装を実現できれば、国や世界全体で解決すべき経済や社会課題の解決など社会にインパクトを与えられるような潜在力のある技術」です。
例えば、バイオテクノロジーの技術が環境保護や医療分野などに広く応用されているように、技術を地球規模の問題の解決へと結びつけるイメージです。

ディープテックの特徴と課題

ディープテックの主な特徴は3つあります。
① 研究開発の成果の獲得や、その事業化・社会実装までに長い時間を要するので、不確実性が高い
多額の研究・開発資金が必要となる
③ 事業化・社会実装にあたって、既存のビジネスモデルを適応しづらい

これらの特徴より、ディープテックは、自律的なイノベーションの循環が起きにくいため、国として支援していく必要性が高い領域です。

【参照:ディープテック・スタートアップ支援事業について|経済産業省】

ディープテックを後押しする国の支援

ディープテックスタートアップによる自律的なイノベーション循環の実現に向けて、国として支援を進めています。
実際に、経済産業省では、「ディープテックスタートアップ支援事業」を推進しています。
ディープテックスタートアップというのは、「既存の産業や社会における巨大かつ根本的な課題の解決を目指すスタートアップ」のことです。
ディープテックスタートアップが自社の事業の成長や技術の事業化を実現するには、大きな経営資源を有する事業会社と適切に連携することが重要になります。
そこで、経済産業省が、ディープテックスタートアップと事業会社の連携がより円滑に進むよう、手引きをまとめるなどの支援を行っています。
また、水面下でのマッチングや、ディープテックスタートアップ企業が成長していけるような伴奏型の支援も進めています。

高まるディープテックへの期待

これまで世界のスタートアップの大きな流れでは、いわゆるSaaSなどといったデジタルやITの分野が目立ってきたような感覚がある人も多いかと思います。
特に、GAFAと呼ばれるアメリカの諸企業や、BATと呼ばれる中国のメガスタートアップ企業がこの流れをリードしてきました。

確かにこれらが非常に多くの付加価値を生み出し、生産性の向上に大きく寄与している部分もありますが、実は既存の産業や雇用を奪い、人減らしをした分1人あたりの生産性を上げるといった効率化を図っているという面もあります。
つまり、世界経済を見ると、パイの大きさを変えずパイを奪っていく側面があることから、全体的なパイの向上に大きく寄与しているかについては微妙なところがあるのです。

一方で、ディープテックは付加価値を丸ごと生み出していくことで、雇用・所得・賃金、そして経済全体のパイを大きくしていくところにも大きく寄与することができます。
このようなディープテックによる経済成長の大きな可能性を追求していくために、今後も国として支援の取り組みをより一層強化していきます!

関連リンク

YouTube:ディープテックとは何か?ディープテックの現状と課題について解説します!

2023-09-22ブログ「文部科学副大臣として、これまで以上にスタートアップ振興を推進してまいります。」
ディープテック・スタートアップ支援事業について|経済産業省

↓ぜひ関連するYouTube動画もチェックしてみてください!↓
YouTube:【インパクトスタートアップ】ソーシャルインパクトを目標にするスタートアップに今、注目が集まっています!

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