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2010-03-02

今枝26歳 等身大の決意

これまでに僕は色々なキャッチコピーをつけてきました。
あなたが安心できる医療・介護・福祉を提供したい。
あなたが納得・安心できる社会保障をつくりたい。
あなたが安心して努力できる社会をつくりたい。
どれも自分の想いを表していたのですが、少しだけ、いま一歩感がありました。。。
26歳になったということで、人生を問い直さなくてはならないと考えていました。
すっと腑に落ちるコトバが浮かびました。
「あなたが大切にされる社会をつくりたい」
僕は、今後の日本社会を楽観視していません。特に、経済も、財政も、産業も。
ただ、自分としては、今後の日本経済がなんとか成長し、財政もなんとかやっていけて、各産業も雇用も国民生活もなんとかやっていけるラインをなんとなく見つけつつあります。
その際に、どのような産業でやっていくかという点について、キーワードは、「人」です。
「人が得意分野を発揮し、新たな価値を創出すること」だと思っています。
その為には、そんな人が大勢いなくてはなりません。
どうしたら、そんな人たちは生まれるのでしょうか。
ここからは完全に自分の体験だと思いますが、小学校の時に病気で死にかけて、どうしようもないくらいにつらくて、先のことなんて何も考えられない。。。
3年間、ASTとALTという肝臓の血液検査データだけをひたすら気にして、悪ければ絶望し、良くても次はどうなるのだろうと不安で不安で仕方がなかった日々。点滴がもれないように、一人暗いベッド柵で手を固定して眠った日々。
それでも腐らずに、中学受験できて、生徒会とか文化祭とかに始まり、ボランティアだ、募金活動だ、教育政策だ、NPOだ、若者支援だ、医療政策だ、なんだかんだ、これまでやってこれたのは、結局、「今枝という人間が皆さんから大切にしてもらえたから」なのかなと思いました。
家族も、仲間も、友達も、医者の先生も、学校の先生にとにかく大切に見て貰って、助けて貰ってた。そういう意味では、医療も教育も関係なく、僕という人間を大切にしてくれていた。中学校にまともに行けたのは、結局そういうことだった。
さらに社会的な活動では、同僚も、先輩も、後輩も、教授の先生も、議員の先生も、官僚の方も、メディアも、企業の方も、勿論彼女も、とにかく社会全体の皆さんから大切にしてもらってたことが、この厳しい時代に、皆さんから大切に見て貰って、助けてもらってたことが、今の自分を形成していると感じた。お陰で、まだまだ不十分だけど、自分がやりたい社会を少しでも良くすることが、少しだけ出来ている気がする。本当に、本当に感謝です。
昔は皆と一緒に学校に通えなかったことがコンプレックスだったり、たまに学校に行ってもからかわれたりしたことに対して、負けるもんか、見返してやるとコンプレックスから頑張るというところもあったと思います。しかし、それでは長続きしなかったでしょう。やはり様々な活動が続いて、今も頑張っていられるのは、大切にされてきたことの証なのだと思います。
これまでも「医療や社会保障は社会の安心感をつくりだす。安心感がなければ、人は努力できないよね~。」とか「教育は、個性を伸ばすのが大事だよね~。」とか思っていましたが、結局は、、、
その人が大切に思われているかどうか
なのではないかなと思います。
周り(最小単位は家族でしょうし、最大単位は国だと思います)から大切に思われること、それが人が頑張る原動力だったりするのではないでしょうか。
自分が大切にされている感覚
派遣切りの問題、虐待の増加、救われるべき命が救われない医療崩壊、家族やコミュニティの崩壊などをとってみても、今の日本に最も欠けているものではないでしょうか。
僕は「人が大切にされる社会をつくりたい」と思いました。
勿論、全員の人が全く全て受け容れられて大切にされる社会なんて現実には存在しないのかもしれない。縮小社会は、何かを切り落としていく社会である面は否めない。しかし、できる限り大切にしようとする姿勢が重要です。
また、人が大切にされるということは、誰か一人が勝手に得をするというものではありません。あなたも大切にされますが、別の誰かも大切にされるわけです。
それは支えあいの社会ですし、共生社会です。
「あなたが大切にされる社会」
ああ、僕がつくりたい社会ってそういうことだったんだ。
2月18日に26歳になりました。まだまだ今後、変わるかもしれないし、それはおそらく成長なんだろうけど、26歳になりたての自分の正直な想いです。

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