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【排出ガスゼロの車⁉】『ZEV』を解説
2024-01-31

【排出ガスゼロの車⁉】『ZEV』を解説

最近、サービスエリアなどで充電中の電気自動車を見かけたことはありませんか?

近年、このような排出ガスを出さない乗り物、ZEV(ゼロエミッションビークル)の普及を促進する動きが世界各国で進んでいます。

今回は、この「ZEV」について、国会議員・今枝宗一郎が簡単に、わかりやすく解説します。

この記事を読むことで、ZEVの意味や世界の動向などを理解することができます。

ぜひ一緒に学んでいきましょう!

↓こちらの動画でもわかりやすく解説しています
YouTube:ZEV?ゼブ?ZEVってなーに?ゼロエミッションビークル徹底解説

ZEVとは?

ZEVとは、Zero Emission Vehicleの頭文字3つを取って作られた略語で、排出ガスを一切出さない電気自動車や燃料電池車などのことを指します。

Zero Emission(ゼロエミッション)とは、排出ガスを出さないことです。
自動車の排出ガスの中には、CO₂などの温室効果ガスだけでなく、人体の健康に有害とされる一酸化炭素や窒素化合物も含まれています。
ZEVはこれらの排気ガスを出さないことから、地球にも、人体にも優しい車であるといわれています。

ZEVをめぐる世界の動向

ZEV規制とは、自動車メーカーが自動車を販売する場合、ZEVを一定比率以上販売することを義務付ける制度のことです。
アメリカのカリフォルニア州では、大気汚染対策として1990年頃から導入され、2021年の段階で、2035年のZEV販売比率を新車販売台数の100%にするという規制が制定されています。

また、最近、EUにおけるZEV法案の動向が大変な話題となりました。
2022年の10月27日に、欧州議会と欧州理事会が、EU域内で登録されるすべての新車とバンを2035年までにZEVにすることを義務づける法案、いわゆる「ZEV法案」に合意したと発表しました。
しかし、2023年3月25日に、欧州連合(EU)の欧州委員会とドイツ政府が、これまでEU議会が採択していた2035年でエンジン車の新車販売を禁止する法案について、2035年以降も「e-fuel、合成燃料」を使用するなどの条件付きで内燃機関(エンジン)車の新車販売を認めることで合意したと発表したのです。

↓「e-fuel」についての動画はこちら↓

↓「e-fuel」についての記事はこちら↓
注目のキーワード解説:【e-fuel】合成燃料を徹底解説!日本の未来を拓く合成燃料とは!?

これまでZEVシフトへの強い推進姿勢を示していたEUが、条件付きで内燃機関を持つ車の販売も認めるとしたことで、世界の自動車業界には大きな衝撃が走りました。
今後、世界各国での様々な規制においても、EUで起きたような変化が起こる可能性も十分あります。

日本の社会経済にとっては、2035年以降も内燃機関(エンジン)車が販売される方が、経済的・環境的なプラスの影響が大きくあります。
現在の日本の産業やグローバル戦略などにおいて、カリフォルニア州を含む世界中にこのようなルールが広がっていくような動きが非常に重要となりますので、日本政府としてより一層努力していきたいと考えています。

さいごに

まさに今、自動車産業は大きな変革期にあります。

以前に解説した「CASE」というマクロトレンドの中で、既存の技術や産業、雇用を守りながら、地球環境と人間の健康に配慮した、より良い自動車の研究開発を応援していければと思っています。

皆さんもぜひZEVへの理解を深めるとともに、今後の日本・世界の動向に注目してみてください。

↓「CASE」についての動画はこちら↓

↓「CASE」についての記事はこちら↓
注目のキーワード解説:【自動車産業の新常識キーワード】『CASE』を解説

関連リンク

YouTube:ZEV?ゼブ?ZEVってなーに?ゼロエミッションビークル徹底解説

自動車分野のカーボンニュートラルに向けた国内外の動向等について|経済産業省
注目のキーワード解説:【e-fuel】合成燃料を徹底解説!日本の未来を拓く合成燃料とは!?
注目のキーワード解説:【自動車産業の新常識キーワード】『CASE』を解説
注目のキーワード解説:2023-03-26ブログ 合成燃料の活用に向けて
合成燃料でカーボンニュートラルの早期実現を! 今枝宗一郎|PoliPoli

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